ActionScript と Flash-JavaScript とは、どこが違うか。

 とある目的で、Flashを動画の自動生成フレームワークとして使えないだろうか?という検討を行った。
Flashの動画生成機能やエフェクトを使い、与えられた素材(静止画/動画)から、パターン化された手順で動画を生成できればOKで、パブリッシュやクライアントサイドでの実行等は考えなくてよい。また、動画生成過程で、独自の外部DLLを呼び出して、特殊な画像処理をプラグインしたいというのが要件。

 結論からいうと、上記の思惑は外れた。マニュアルをじっくり読み込んでみたが、Flashの動画生成時に外部DLLを呼び出すのが無理っぽいのだ。(「いやそんなことはない、呼び出せるのだ」という方がいらっしゃったら、是非その方法を教えてほしい。)

 Flashで動画生成時の振る舞いを拡張するには、ActionScriptを使えばよい。ASでは外部ファイルの読み込み等はサポートされている。しかし、外部DLLは呼べないのだ。Flashのそもそもの目的を考えれば当然だ。安全なSandBox内で実行するプログラムとしてswfが存在しているので、安易に外部DLLとリンクできるようにしてしまうと、たちまちセキュリティホールになってしまう。

 実は、最初は Flash-JavaScriptでDLL呼び出しができるという話をどこか聞いていたので、楽勝だと思っていた。マニュアル調べてみると確かに Flash-JavaScriptではDLLを呼び出せるのだが、このスクリプトは、Flashツール自体の動作をカスタマイズするのが目的のフレームワークで、Action-Scriptとは全く動作空間が違うようなのだ。つまり、Flash-JSでは動画を生成するときの動作にフックしてDLLを呼び出すようなことはできない。

 "Flash", "Script", "DLL"というキーワード繋がりで、なんとなくできる気がしていたのがまずかった。あいまいな知識ほど害になるものはないな、と改めて思った次第。

 というわけで、Flashが駄目なので、改めて別のフレームワークを検討中である。

フォトナビ・サーチ

先日のエントリ---この程度の画像処理でも、商売になるのか! - コンピュータビジョンの日々---とは、違って、こちらは「ちゃんと」画像認識をからめたサービスのようである。

株式会社ゼータ・ブリッジ(本社:東京都品川区、代表:安藤尚隆)は19日、同社開発・提供の画像認識エンジン「フォトナビ」において、色領域をベースに形を読み取る従来の方法に加えて、新たに“形状”“柄”も認識できる画像認識ASP「フォトナビ・サーチ」をリリースした。

この程度の画像処理でも、商売になるのか!

この記事を読む限りでは、端末機種ごとの画面サイズ情報DBさえあれば、画像処理としてはサイズ変換しているだけと思われる。

Google App Engineを使った、低価格な携帯向け画像変換サービス

Googe Apps 上で構築した所が新しい点か。これでビジネスになっているなら、それはそれで凄いことだと思う。

ビジネス的な価値と、画像処理アルゴリズムとしての先進性は何の関係もない(場合もある)という好例として見ておこう。

Mercurial on MacOS 使い始めた

自宅のコンピュータ環境は MacBook なのだが、今度そちらでも開発をやることになった。
まずはバージョン管理ツールを整えないといけない、ということで、いろいろと最近のツールを調べてみた。とりあえずローカルで手軽に開始できる所が気に入ったので、Mercurial を使ってみることにする。

私はコマンドラインが苦にならないので、GUIツールはとりあえずナシ。いずれEmacsのフロントエンド(きっと既にあるにちがいない)を探して入れてみたいが、当面はコマンドラインで使えればよい。

というわけで、さくっとバイナリイメージを入手してインストールしてみた。予めPythonをインストールしなければならないが、普通にインストーラに従っていれば簡単に終了する。

なるほど、噂通りあっさりと使えるようになった。ローカルでいきなりinit できてしまうので、Subversion等のようにまずリポジトリサーバ環境を準備しなければならないタイプとは心理的軽さが段違いである。

しばらくは様子をみながらこれを使っていくつもりである。

こんな人がいるのか!?:東大助教の経歴詐称疑惑(ほぼ真っ黒)

コンピュータビジョンとは関係ないが、あまりにも驚いたので。こういう研究者がいるのか!。しかも理系で。そもそも、詐称すること自体が理系の精神に反していて、そういう意味で、もう研究者以前というか人としてダメダメである、もし事実なら。
http://blog.goo.ne.jp/11jigen